仮想通貨の冬の終わりと春の到来か?モルガン・スタンレーが過去のサイクルから判断

仮想通貨の冬の終わりと春の到来か?モルガン・スタンレーが過去のサイクルから判断

仮想通貨の冬の終わりと春の到来か?モルガン・スタンレーが過去のサイクルから判断

世界最大規模の投資銀行モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)は最新レポートの中で、暗号資産(仮想通貨)業界を悩ませ続けてきた「仮想通貨の冬」が終焉を迎える可能性を公表しました。

次回の半減期が2024年の4月になると推測予想されており、レポートでは過去の半減期に続くビットコイン(BTC)のパフォーマンスについても触れられている。

歴史的に繰り返される変動パターン

ビットコインは仮想通貨市場全体の動向を知るためのバロメーターであると同時に、半減期ごとに希少性を高め価値を維持するという特性を備えています。

4年ごとに訪れる半減期では、10分間に生成されるビットコインの数は半減します。この計画的な供給量の減少は歴史的にもビットコイン価格に影響し、強気市場形成の起爆剤になってきました。過去3回の半減期にも、市場は12~18ヶ月続く顕著な強気市場に突入しています。

モルガン・スタンレーは、過去の半減期後の市場サイクルについて、4つの季節に当てはめた興味深い分析をしています。まず半減期直後を夏とすると、ビットコイン価格は新しいピークに到達するまで上昇を続けます。その後直近の最高値を更新するころは秋であり、メディアや新規投資家、そして新規ビジネスの注目を集めますが、やがて強気市場は終わりに近づきます。

冬が来ると投資家による利食いや売り圧力により価格が下落、弱気市場への下降局面を迎えます。通常この状況は次の底値が現れるまで、およそ13ヶ月にわたって続きます。最後に春の訪れと共に次の半減期が近づき、ビットコイン価格は全般的な市場サイクルの底値から回復します。しかし投資家の興味は依然として弱いままです。

各種指標が示す冬から春への移行

仮想通貨市場への春の訪れは、さまざまな要因を検証しないと判別できません。ビットコインの最終的なピークからの経過時間、高値からの下落幅、マイナーの困窮度、価格対サーモキャップ倍数(価格とマイナー収入の関係)、為替関連の問題、価格動向などの指標分析が必要です。

これらの指標により、市場が底値に到達したのか、それとも未だに冬の時期にあるのかを予測できます。今回のレポートは、仮想通貨の冬が終わり春が近づきつつあることを示唆していますが、同時に仮想通貨市場の周期的傾向について、さらなる分析が必要であることも強調しています。

ビットコインは10月16日に30,000ドル(約449万7,000円)超えに失敗してから、一時28,000ドル(約419万7,000円)へと下落した後、20日時点では24時間で緩やかな回復を見せて28,500ドル(約427万2,000円)近辺で取引されています。

こうしたボラティリティにありながら、ビットコインはさまざまな時間軸でかなりの値上がりを見せています。直近7日間では7.4%、14日間では4%、30日間では5%、そして1年間では49%と大幅に上昇しているのです。

参考
Crypto Winter Might Be Over, Says Morgan Stanley, All Eyes On April 2024

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