K-POPとNFTの融合?韓国最大手芸能プロダクションがソラナ(Solana)での発行を検討中

K-POPとNFTの融合?韓国最大手芸能プロダクションがソラナ(Solana)での発行を検討中

K-POPとNFTの融合?韓国最大手芸能プロダクションがソラナ(Solana)での発行を検討中

K-POPとNFTの融合?韓国最大手芸能プロダクションがソラナ(Solana)での発行を検討中

韓国最大の芸能プロダクションのひとつであるエスエム・エンターテインメント(SM Entertainment)社は、同社が掲げるメタバースプロジェクト「SMカルチャーユニバース(SMCU)」内にNFT(Non-Fungible-Tokens:非代替性トークン)部門を設立する計画を発表しました。NFT発行にはソラナ(SOL:Solana)ブロックチェーンの使用を検討しているようです。

K-POPは世界中で新規ファンを獲得しながら支持層を増やしています。SM社も市場拡大を狙って、積極的に最新テクノロジーと音楽業界との融合を図っています。ただ、NFTなどへの理解も薄く、必要性を感じていない一部のファンも存在しています。

メタバースを使ったポップとNFTの融合

メタバース(metaverse)とは、仮想現実(VR)・ブロックチェーン・ソーシャルメディア・ゲームなどのさまざまな可能性が融合し、ユーザーが新しい感覚で体験を共有できることを目的とした、デジタルで構成された現実的な空間のことです。そして、NFTはブロックチェーン上に存在するデジタル資産で、それぞれに独自性を持たせる識別コードがあり、コピーが不可能であることから、その価値を高めています。NFTの閲覧や画像の共有は誰もができますが、オリジナルのNFTはその機能により、特定の個人が所有するものであることが証明されます。

SMCUは、K-POPアーティストを知的財産として使用し、「メタバースに直結した知的財産コンテンツ」を構築しようとしています。またファンはオリジナル・コンテンツを再生成でき、そこから利益を生み出せる場となることにも焦点を当てています。

SM社はNFT部門を強化することによって、テクノロジー・創造性・消費の点において、エンターテインメント業界に新しい時代をもたらすと考えています。Solanaチェーン上にNFTを構築する可能性について、SM社は「我々は直接的にSolanaと提携するわけではないが、SM社はNFTの発行準備を始めており、ベースにはSolanaのブロックチェーン・プラットフォーム利用を念頭に置いている」と韓国国内のニュースポータルにてコメントしています。

SM社が描くデジタルの未来

11月7日からポルトガルのリスボンで開催されたSolanaのカンファレンス「ソラナ・ブレイクポイント2021(Solana Breakpoint 2021)」において、SM社のチーフ・プロデューサーであるスー・マン・リー(Soo-Man Lee)氏のビデオ・メッセージが公開されました。その中でリー氏は、メタバースとNFTへの関心が急激に高まる現状で、SM社がロボットや著名人と共に歩むような未来世界を思い描いていることを明かしています。

SM社は2020年に、「エスパ(aespa)」というメタバースの女性ユニットをデビューさせました。これは実在するユニットのメンバーそれぞれに、「アイ・エスパ(ae-aespa)」というアバターをリンクさせ、メタバースでも同時に活動を行う試みです。リー氏はaespaの人気が高まることは、多くの人々が音楽業界にとってのメタバースの可能性に注目するようになるスタートポイントであり、SM社が次のレベルに成長するきっかけになるとも述べています。

SM社が創造するメタバースとNFTとは?

SMCUメタバースでは、NFTコンテンツを再生成することで、プロシューマー(生産者兼消費者)は100分の1から1000分の1の利益を得られるとリー氏は主張しています。この点についてリー氏は、「我々は何百何千という世界中のプロシューマーが、彼らの創造性を拡張し、独自のNFTコンテンツを創造でき、その見返りとして作成したNFTの一部所有できるというようなモデルを作り上げる必要がある。このようにして生み出されたNFTコンテンツには一生ものの価値があり、一度消費されただけで消えてしまうようなコンテンツにはならないだろう」と述べています。

またSM社は、NFTの購入を必要としない体験により、多くのプロシューマーを呼び寄せる環境構築を模索しているとのことです。リー氏はメタバース・コンテンツが、通貨や従来の物々交換システムで取引できるような新時代を拓くことのできるものと考えており、そのために法規制は熟慮されることになるだろうと述べています。

リー氏はメタバースにおけるNFT分野を、生産・マーケティング・配信における新たな形態になるとし、これからの未来をデザインする可能性の1つと見なしています。その上でリー氏は、メタバースにおける著名人のアバターやその他のアイテムを通して、国内のNFTを成長させることにより、韓国がメタバースとNFT分野でのリーダーになることを強く望んでいるようです。

参考
Why Solana-Based NFTs Are K-Pop’s SMCU Metaverse Level-Up

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