【墨汁速報】ETH影響は?イーサリアムのPoS移行に一歩前進”ロプステンでマージ完了”

【墨汁速報】ETH影響は?イーサリアムのPoS移行に一歩前進”ロプステンでマージ完了”

【墨汁速報】ETH影響は?イーサリアムのPoS移行に一歩前進”ロプステンでマージ完了”

イーサリアムのPoS移行”マージ(The Merge)”がロプステンテストネットで無事アクティベートされた。5月13日に行われたイーサリアム全開発者会議ではマージが予定されていたのは最終合計難易度50000000000000000に設定しており、予定通り6月8日(日本時間では9日)に無事実装されたことになる。

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ロプステンでマージを無事実装

ロプステン(Ropsten)とはイーサリアムの実装やコントラクトをテストするいわゆる”テスト用のネットワーク”であり、古くから使用されていたプルーフオブワーク(PoW)ネットワークだ。

マージ(The Merge)の実装は最終合計難易度(TTD)を使用するため、従来のブロック高ではなくマイナーの参加率で変動する難易度で実装を行う。TTDは50000000000000000と設定されておりブロック高#12350712で到達したことから、日本時間9日1:08AMに実装された。

並行して動いているイーサリアム1.0とイーサリアム2.0の統合となるマージが完了し、完全なPoSネットワークとして動きはじめたのは#12350713からとなる。

 

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ETH2マージテスト結果は?

ロプステンにはもともとはPoSチェーンであるイーサリアム2.0のビーコンチェーン(Beacon Chain)がローンチしていなかったため、このマージテスト用に6月1日に新たにビーコンチェーンをローンチした。

これはロプステンのビーコンチェーンはステーキングのテストではなく、統合をテストするマージのテスト専用であるため、ステーキングしているバリデータ数の参加率の低さなどが懸念されていた。最終的に9日深夜時点で参加率は99.61%で無事マージを迎えており、テストは成功だと言えるだろう。

イーサリアムクライアントのベス(Besu)でマージ前に軽微なバグが発見されており、一部の参加者はマージ実装前後でエラーが出たことから一部参加率が低下している。すでに開発者は対応済みで、参加者はアップデートをすることで正常に機能するはずだ。

 

ETHへの影響は?

ロプステンは新規テストネットのセポリア(Sepolia)や、ステーキングテストが盛んに行われているプルーフオブオーソリティ(PoA)ネットワークであるゴレリ(Goreli)がイーサリアムコミュニティにとってメインで使用されていることから、ブロック生成が不安定となっていた。

そのためメインネットワークでのマージ実装はゴレリとセポリアでマージをテストし、問題がなければ実装するということになる。ゴレリはすでにステーキングテストをたび重ねて行っていることから、実装する日付を決めるTTDをコアデベロッパー達が決めることになるだろう。

ETH自体にはこのテスト成功は好印象だが大きな影響を与えるものではなく、マージが実際にメインネットワークに実装されるとETH発行数が極端に下落するため、売り圧が下げるというプラスファンダメンタルはまだ先となる。

 

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